スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

NO.91 “からてチョップ”

==========

 レアコイルが作り出した電磁の網をかい潜り、深い灰色の筋肉が地面を蹴る。跳躍の先で、ワンリキーは全身を捻らせた。その遠心力のすべてを、平たく伸ばした右手の外側面へと集中させる。濃い土色の光が収束し、文字通りの手刀がそこに形成されていく。その完成と同時に、回転を利用した、袈裟斬りとも言える打撃が鋼の体に叩き込まれた。
 異様とも言えるほど高く、快音が響く。磁力によって連結された三体の中心を打った一撃は、その一点のみに力の全容を伝え、次の瞬間に鋼鉄の体の連結が崩壊した。

==========

・ひとこと

 あ、このあとレアコイルさんはちゃんと元に戻ってるんで! 大丈夫なんで!
 伝わっているかは分かりませんが、このワザの急所狙い特性を再現してみようかなと。急所の解釈ですが、「エネルギーの中心」的なもんが各ポケモンにあって、そこに直撃させればワザの作用が強まる、的な? まあそんな適当なイメージです。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

NO.72 “カウンター”

============

 四方を囲まれたリングの中で、エビワラーは低く落とした姿勢のままフットワークを接近に用いた。眼前から放たれた直線軌道の長い打撃――相対するサワムラーの伸張した左脚を、左への小さなステップ一つで回避し、空気を押し退けるその打撃の感覚を無視して相手の懐に飛び込み、広い腹めがけて下方から拳を叩き込んだ。空中への強襲力を打撃力に回した“スカイアッパー”の炸裂が、リング中に弾けるような音を響かせる。サワムラーの体が高々と空中に打ち上げられ、弾丸のように放たれていた左脚が、体を追いかけるように伸びたまま吹き飛んでいった。
 会心の一撃とも言える自らのワザの決まり具合に、エビワラーは肘を引き締めて一声鳴く。勝利を確信したその顔の上で、だがサワムラーは、一つの動きを見せていた。
 空中へ吹き飛ばされたサワムラーの、伸びきったままの左脚。多大な反動を得たそこに、光が集まっていた。
 違和感に気づいたエビワラーが、目を剥いて追撃の動作に入る。だがその時には、鞭のしなりを増幅させた左脚の打撃が、空中からリングへと叩き落とされていた。空気を割るように落ちる先端の踵が、直後に快音を響かせた。

============

・ひとこと

 「エビワラーとサワムラーでやって!」という要望をいただいたので、こんな感じでやってみました。サワムラーっていうとやっぱりポケスペのシバ、マサキの家襲撃時のアレがものすごいインパクトだなぁと思います。両腕両足を伸ばしてイエローたちを受け止めるアレとか、なんとなくコマの記憶が残ってますです。 

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

NO.40 “インファイト”

========

 ワザの発動によって生じたエネルギーに従ってゴウカザルが飛び込んだ先は、最早バンギラスの懐の内だった。迷う気持ちも時間も無く、身に湧き上がる力の全てを、そこに叩き込む。
 拳が飛び、引き戻されると同時に再び叩き込まれる。熱を帯びていく意識の中で、炎を戴いたそのポケモンは、衝動に駆られるように両の拳を連打した。一撃ごとの轟音が重なり、大気をへこませると思えるほどの重音となる。
 数えられた者など存在しないほどの打撃の後に、僅かに残存したエネルギーの全てを右の脚部に集め、大斧を振るようにそれが鋼鉄のような腹に突き刺さる。僅かな間を置いて、光に包まれながら突き込まれた脚部の先が、白い爆発を起こした。
 山のような巨体が紙のように吹き飛んでいくのを見ながら、ゴウカザルは自らを包む力が、磨耗したように鋭く、しかし脆く尖っていることを感じ取った。

========

・ひとこと
 ものすごいエネルギー消費量のワザという印象があります、これ。威力ヤバイ代わりにえらいパワーを使うし、瞬間的に爆発的なエネルギーを使用することで体が削げるような消失感もあると。まぁこれがゲームでの副作用である防御低下……なんですかねー。

テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

NO.14 “あてみなげ”

==============

 燃え盛る炎を灯らせたエビワラーの拳が、風を切り裂く速度でゴーリキーの厚い胸筋に叩きつけられる。打撃と焦熱が、互いの音を混ぜ合わせた。
 防御行動すら取らせない一撃に、炎の拳を叩きこんだエビワラーは勝利を確信する。熱によって火傷を負わせた、眼前の肉体から拳を引こうとする。
 その瞬間、拳の使い手の視点が、天地を逆転した。疑問が生まれ、それが解けるときには、すでにその身には重い衝撃が走っている。
 朦朧とする意識の中、それでも見開いた眼に映るのは、身体の中央を黒く焦がした、隆々とした肉体だ。闘志に満ちた隙のないその眼を見て、エビワラーは自分の攻撃が“受け止められた”ことをそこで自覚した。

==============


・ひとこと

 うん、このくらいのボリュームでもいいんですよね。実際、バトルの描写が長いと冗長な気がしますし。ですのでまぁ、こういう短いのもあれば、セリフとか入ったプチストーリー仕立てものある、という感じでやろうと思います。その時の気分に応じて。
 今回の“あてみなげ”も、結構な空気ワザです。ゴーリキーとかって特性ノーガードですから、必中効果などは特においしくないですものね(それ以前に、威力70では見向きしてもらえませんよね、最近だと……)
 ただ上のシチュだと、ゴーリキーは特性こんじょうだったということで、炎パン打ったエビワラー完全に涙目、という風に見ることもできそうです。

テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

NO.1 “アームハンマー”

===============

 樹木から伸びる枝葉のような様相を呈した腕が、その筋の細さにも先端の丸さにも似合わない衝撃を、大地に叩き込んだ。
 瞬間、乾いた色をした地面に、幾筋もの亀裂が拡散する。直後には、亀裂の中心から固い土が捲り上がり、衝撃音と共に砂と土塊に分かれて地上に爆ぜた。
 この一撃を放った木々のような細い腕が、実際には岩石の硬質を持っているという事実を知っている者が見たとしても、なお目を見張るような圧倒的な破壊の力であった。
 土の爆発で生じた砂煙の中、その腕は重たげに地面に下ろされていた。しばらくの間は満足に動き回ることも叶わないだろうが、これほどの力を見せ付けた者に襲い掛かるほどの愚か者は、この荒涼たる土地には誰一人として存在していないであろう。

===============




◇ひとこと
はい、では記念すべき第一回目、“アームハンマー”でした。うーむ。
シチュエーション……というか、使用ポケモンはウソッキーだったのですが、それはお分かりいただけたでしょうか?
なんかこう、野生のウソッキーが自分の力を見せ付けてる的な。さつばつしてますね。
このワザの追加効果は自分のすばやさダウンなんですが、ああいう感じにしてみました。ポケモンの追加効果って、理由づけするのに迷ったりしますよね。それを考えるのも面白いといえば面白いのですが。

テーマ : ポケットモンスターHG・SS
ジャンル : ゲーム

プロフィール

ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。