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NO.87 “かみなりのキバ”

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 頭から飛び込んだルクシオの白い牙に対して、キルリアは目を閉じたまま、動揺一つ見せずに回避を行う。足を交差させて地面を滑るような動きは、念力運用の無駄の無さを物語っていた。
 その光景を、満足そうに見る男がいた。長髪を撫で付け、手櫛を押さえたまま男は声を作る。

「闘争心をこうも剥き出しにして戦うなんて……それでは、キルリアの舞には加われないよ」

 言われるのは尚も同様の攻撃を続けるルクシオであり、男と相対する一人の少年である。彼は何も言葉を返さないまま、自らのポケモンに再度の攻撃を指示する。床を蹴って真正面から飛び掛る動きはしかし、当然というよりも自然の動作で避けられる。相手にされていないことに苛立ったのか、少年が大きく腕を振りかざして、しかしまた同様の指示を出した。

「キルリアひとりを舞わせるのは勝手だけど……キミの攻撃は、もう見飽きたよ」

 長髪の男は、変わらない動作に痺れを切らす。最後に一度だけ回避を行い、直後から反撃に転じる構えだ。その意図が伝わったキルリアへ、ルクシオが幾度目ともつかない突進を行い、飛び掛る。何事も無かったように、キルリアは念力で己の身を右方へ運ぼうと念力を纏わせる。
 ルクシオの牙先はやはりキルリアを捉えられず――だが、突如として牙の奥から青白い光が迸った。違和感に目を見開いたキルリアを追いかけるように、その光――生み出された電流が走る。鋭い刺激音に紛れて、少年が事も無げに言った。

「見飽きたって、そりゃそうだろ。見飽きさせてんだからさ」

 電撃に捉えられた細身に向けて、ルクシオの牙が閃いた。

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・ひとこと

 結構難産でした……。別に必ず妙なことをする必要もないのですが、ただルクシオが噛み付くだけというのも芸がないですしね。
 何度も何度も同じ行動を行って、「次もまたバカの一つ覚えなんだろう」と思った隙を突く。そんな感じです。少なすぎず多すぎず、下敷きの回数は結構調節が難しそうですね。

 す、スパークの劣化とか言わないでくださいねっ!
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テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

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Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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