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NO.61 “おしゃべり”

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「さあ始まりましたシンオウリーグ準決勝第二試合、選手の二人はなんと同じナギサシティの出身の知り合いとのこと! 手の内を知る者同士、どう戦われるのか注目が集まります!」

 青空の場内に大きく広がった声を聞きながら、私は一息ついてから視線の向こうに意識を集中した。
 向かい合うあいつの自信ありげな顔と、そのすぐ前で羽ばたいている水色の羽根――ペラップの姿をあらためて捉えた。
 大きな体も強い力も持ってない、頂点に近いこの場所にいるのが意外なくらいのポケモン。けれど、あいつは旅を始めたときからずっとこのペラップと一緒に、これまで数えられないほどの相手と戦ってきてる。今だから言えるけど、あいつのそういうところは結構、好き。
 私はガブリアスの頼もしい背中を前にして、まずはあいつの出方をうかがうことにする。何秒も経たないうち、あいつの方から腕を振って先に指示が飛んだ。

「ペラップ――“おしゃべり”!」

 呼ぶのと同時に、ペラップが横回転をかけながら上昇する。やっぱり、あの得意ワザが来た。あいつの言葉を覚えるせいで口調と音量だけは強くて大きいけど、それで生まれる音波の波動は、このガブリアスのスピードさえあれば避けるのはわけない。だから私もすぐに回避から攻撃を指示しようとして、ふと、あいつの顔に目が留まった。――笑ってる。それも、ものすごく不敵に。この会場のすべての状況を、自分の手の中に入れてしまったかのように。
 あの顔は、ロクなことが起こらない顔だってことを、あたしは知っていた。昨日だってそれで、その、見ようによっては大変な目に遭ったんだから。

「ガブリアス、くぐり抜けて下から――」

 私の、とっさの声。だけど直後に、打ち消すペラップの金管楽器のような大声が、あいつの笑顔の上でポケモンリーグの試合会場全体に響きわたった。

「コノオンナノコノシリ、ホクロガニコアルンダゼッ!!」

 ――は?

 なんか、会場が、騒いでる。その、なんというか、色めき立ったどよめきが観客席の全体を占めていて、いや、ええと、今――
 真っ白になる頭。ぽわぽわと暖まる体。心臓をバクバクと打たせながら見たあいつは、首をひねってから指を立てて、

「……………………記念?」

「殺すーーーーーーー!!」

 ほんっとうにぶち殺すつもりで、私はガブリアスに全力での反撃を命じた。

==========

・ひとこと

 もはや「ワザ描写」なのかわかりませんが、今に始まったことではありません。使われるシチュをご提供させていただくのもここの趣旨でございます。まあその、女の子のほうがこんらんになったということで一つよろしくお願いできればと。
 おしゃべりで気になることと言えば、録音した音自体を再生するのか、それとも覚えた言葉をペラップが自分の声で言うのか、というところですかね。
 ゲーム的には前者なんですが、それだとせっかくのペラップの魅力的な声が損なわれてしまうので、そのへんはアニメとかのようにしました。つーか前者でこのシチュはさすがに変態がすぎます。私はいっこうに構いませんが。
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No title

対戦相手は男の子なの?ねぇ?そうなの?どうなのよ
なんでお尻のホクロのこと知ってるの?ねぇ?どうなのよ
幼馴染で昔よく一緒にお風呂入ったよねとかういよくあるアレですか?

ペラップもガブリアスもナギサシティもシンオウリーグもおしゃべりもわからんのです
フラップ?ガブリエル?

No title

【ナギサシティ】
シンオウ地方の東端に位置する、海に面した港町。都市機能の多くが機械化されており、電力供給のために歩道橋に張り巡らされたソーラーパネルが旅人の目を引く。町の北からはポケモンリーグの玄関口と呼べる223番水道につながっており、海浜はヒトデマンのようなポケモンも生息する美しい砂浜である。       出典:ほぼ脳内

この情報をどう使用するかは各個人の判断にお任せいたします。
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ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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