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NO.60 “おしおき”

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「“つるぎのまい”、もう一度やって」

 私の声を受けたエンペルトが、大きくも先鋭的な体を優雅に舞わせ、その腕の先端に灯る光をより鋭くした。と、対面する彼女の口の端が、にやりと吊り上がる。

「こーのときを待ってたわけ! キリンリキ、“パワースワップ”いっちゃって!」

 今こそ勝機は我にあり、と言わんばかりにほころび膨らませた顔で、彼女は細い指で自分のポケモンを勢いよく指す。すぐにキリンリキは、振り向けた尻尾の先にある影のような口……なのかよくわからないけれど、とにかくあの顔の裂け目から赤い球をいくつも吐き出し、瞬く間にそれはエンペルトをすり抜けてまたキリンリキのもとへ戻っていった。
 同時に、エンペルトの腕を覆っていた鋭い光――ワザが乗る力を増幅させる光が消えていた。いや、持っていかれていた。あのキリンリキの元へ。

「や、やったやった! これでもうあたしの勝ちだ!」

 今の作戦がよほど上手く決まったからか、彼女は喜びを全身から放ちながら飛び跳ねる。時間を掛けて大幅に高めた力を、一瞬にして丸ごと盗み出すことに成功した彼女とそのキリンリキを見据え、私は静かに言った。

「まったく、悪い子ね」

「んふふー、今日だけはいい子やめてるからね! ……ってあれ、どしたの、顔がなんだかえっと、怖いような」

「ううん、なんでもないわ。ただ……そう、ただ」

 右手を捻りながら指を鳴らす。乾いた音が響くと同時に、私のエンペルトの姿が、瞬時にキリンリキに迫った。
思わず、という感じで仰け反ったキリンリキに対して、エンペルトは幅広の剣のような腕を振り上げる。私もまた、驚いて跳びのいた彼女に、こう言った。

「悪い子には、“おしおき”が必要よね?」

 キリンリキに持っていかれた“つるぎのまい”の光に、まるで応えるかのように。エンペルトの腕が、青の縁取りまで全て黒く染まりきり、鞭打つようにしなりながら叩き落とされた。

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・ひとこと

 エンペルトの腕フェチの私による、何度目かのハイパーエンペルトタイムです。相変わらず策略に優れる設定です。なんか3つくらいのワザを書いてる気がしますが、とりあえず“おしおき”です。
 と、今週はもう4つめですね。これはひとえに、新規購入したポメラのチカラです。移動中どこでも打ててしまうアレと短文中心のこのサイトの相性は、すごくいい気がします。
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テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

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No title

ここ3つはわからないワザだが、
とりあえず、おしおきしようと意気込んでる子を逆おしおきこそ(ry

これは巧妙なポメラ宣伝記事・・・!

No title

おしおきの効果は「相手の能力強化段階に応じて威力うp」……
つ、つまり…………つまり?

ポメラたんが可愛すぎて生きてるのが辛い、わりと
プロフィール

ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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