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NO.56 “オーバーヒート”

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 重量感のある丸みを帯びたブーバーンの身体が、踏み込んだ両足ごと重く地面に沈みこむ。地面に自分の体を打ち込ませてから、そのブーバーンは両腕を前方へ突き出した。
 腕の先端は黒く、平たいその面に短い爪が光っている。だがブーバーンが一声鳴くのを合図に、黒の面にあった白い爪が吸い込まれるようにその中へと収まっていった。同時に、腕の先端を取り巻く金色に近い黄の外殻が、切れ込みが入った部分から裂けるように開く。開け放たれた腕の先が、その奥に収められた黒い色を強調する。
 直後に、その黒い面も展開を行う。カメラのシャッターが開くように、その奥に続く深く黒い円筒が姿を現した。
 踏み込んだブーバーンの脚に、いっそう力が加わる。呼応するかのように、空洞を露にした腕の奥から、赤い光が漏れて窺えるようになる。見る目にも明らかに熱を放つその光は、ゆっくりと着実に、腕の先端を目指す。
 切り込みの入った外殻がある辺りで、その光は一度、動きを止めた。だが、湛えられたその光は抑えきれない衝動のように震え、それがブーバーンの全身に伝わる振動を生む。
 と、光の振動に揺れる全身が、突如として白く輝きだした。滾る熱が全身に伝わり、体内からその熱量が浮かび上がっていた。
 その熱が、一息で撃ち出される。両腕に溜められた赤い光は、一つの熱の塊となりながら、鉄の砲門のような腕を弾丸の勢いで蹴り飛ばす。
 灼熱が弾けた。発射の瞬間、ブーバーンの足元から漏れ出た、深い赤に染まった熱が波紋となって周囲の草を薙ぎ倒す。
 ブーバーンに多大な反動を与えながら、爆発するように飛び出した炎の球は、白く尾を引きつつも、まるで一本の赤い炎線のように突き進み、通り抜けた全ての空気を夕焼けと血を混ぜたような赤に染め、熱で満たした。
 放たれた熱の勢いがようやく消えうせた中で、ブーバーンは低い姿勢で肩を上下させていた。赤く染まった砲門と、炎を模ったような肩口からは、濃い色の煙が静かに燻っていた。


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・ひとこと

 発射シークエンスも入れたらなっがいことにっ!
 ブーバーンの腕がよく分からなくてググッたりしてたら、身体が白く光ることとかが載ってたんで色々盛り込んでみようと思った結果がこれです。
 オバヒはゲーム中だとなんでしたっけ、赤い波紋をバーンって広げてからバシーンって叩くんでしたっけ。
 これだけの威力だと一点集中型のほうがしっくり来るんじゃないかな、と思って、波紋は余波にしてみました。実はこれも以前書いたことはあったりします。
 とりあえず、赤い! そして熱い! それだけなんとかなってればいいかなっていう。
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テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

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No title

赤い波紋はきっと闘気、触れると死ぬたぶn

白く尾を引きつつ→白い光を曳きつつ
にするとなんか曳光弾とか連想していい感じか、も?

No title

曳くっていいね! 知らんかったです
赤いビームみたいなやつの残滓的な感じにしようと思ってたんだけど弾って言ってるしねー
プロフィール

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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