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NO.54 “おうふくビンタ”

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「少し…………反省しときなさいっ!」

 両目を吊り上げた少女が、叩き付けるように言い放った。同時に、彼女の前でポケモンが動く。振り上げられたプクリンの短い右腕が、白く輝く光をミトンのように纏わせ、力の限りに内側に払われた。

「ちょっ、ソヨカ待っ」

 漏れ出た声と怯えた顔が、風船が破裂するような音の弾けに掻き消され、吹き飛ばされる。高い天井を持った開放感のあるホールに、空気を打つ音が響き渡った。それも、三つ同時に。

「うぷっ」

「あだっ」

 三つの音――正座を組まされ横並びにされた三つの少年の頭を、プクリンの一薙ぎが弾き飛ばす。不気味なまでに澄んで響くその音に、ホールの離れた場所に立つ別の二人の少年が、顔をひきつらせながら思わず一歩を引いた。
 だが、音はそれで終わらなかった。返す右腕の外側で、仰け反った三人の頭を掬うように、再び弾き飛ばす。そして、返す。音が高らかに飛ぶ。

「……なに、文句あんの? ダイキ、タクト」

 指示を出していた少女――ソヨカが、刃のように鋭く細まった瞳で、事を見守っていた二人の少年に振り返る。頬が打たれる音の連続を背景に立つ少女の姿を見るなり、彼らは一様にかぶりを振って、少女の言葉を否定した。

「いや、別に……」

「……風呂場の覗きじゃ仕方ないからな」

 口々に言われた言葉に含まれていた怯えと自己保身に気付かなかったのか、ソヨカは怒りを目に溜めつつも満足げ向き直り、二人の少年は胸を撫で下ろした。

「でも、これじゃ足りないわよね。……ワカシャモ、全力で“スカイアッパー”行っときなさい!」

 この言葉を耳にした時は、さすがに同情を抱かざるを得なかったダイキとタクトではあったが。


==========

・ひとこと

 えーっと、今回はその、本サイトのほうでよく交流させていただいている小説さんの状況をお借りしてしまいました。このサイトのことはまだお知らせしていない段階ですので、キャラ名等は一切使っていないのですが、あんまり……ですね、ごめんなさいです。ちょうど直前にその話を読ませていただいてから、どーっしても頭から離れなかったもので。これについてはまた、追記させていただこうと思います。

 おうふくビンタって、たぶんいい音がすると思うんです。スマブラの“はたく”が連続する感じで。威力よりも音とか揺さぶりとかでダメージを与えるワザ、とかかもしれませんね。


※追記(10/05/24)

 なんと、なんと言えばいいのか……

 上記しているようにこのシチュは、本サイト(ポケットパスタ)とリンクさせていただいている「とーえつ」さんという他サイト様の小説の場面から事後承諾的に勝手に書いてしまったものです。
 その旨を「とーえつ」管理人のかいえんさんに連絡させていただいたところ――なんと、あちらのサイトの当該話(『Ecological-Ranger』6話)にて、ここにリンクしていただいてしまうという、なんというかその、非常にありがたくも申し訳ない対応をしていただきました。
 さらに、小説のキャラの名前も出して大丈夫とおっしゃってくださったので、簡単な文章改変ですが一部キャラの名前も使わせていただくことにしました。
 付随して、ここの右枠内のバナーリンクにも「とーえつ」さんへのリンク貼りを行った次第です。
 かいえんさんにはこれまでも幾度かこうした無茶を是認いただいており、またやってしまった……という感で何も言えないのですが、とりあえず本当にありがとうございました。申し訳なかったです。
 
 付随して、このサイト自体のリンク関係が不明瞭だったことに気付かされることとなりましたので、それに関しての記事を作成させていただきました。リンク用のバナーをこっちに置き忘れていたとは…… 
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テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

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ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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