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NO.2 “アイアンテール”

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マリルの小さな体に、猛然と迫る黒い影があった。
渾身の力で投擲され、空気を押しのけるように突き進んでくる砲弾のような球体――“くろいてっきゅう”に対し、しかし水色の丸い姿は動じない。
数瞬の後、マリルは地を踏みこみ、勢いを持って直上へと跳躍した。同時、体から繋がる丸い水色の尾の先端に、光が宿り、駆け抜けた。
白い光明は、その水風船のようなマリルの尾を、白銀に染め上げていた。跳躍の勢いで体よりも上方に来ていた球体の尾が、照りつける真昼の日差しを受けて輝く。
漆黒の鉄球が、なおも勢いを落とさずマリルへと肉薄する。が、それを当然としているかのような振る舞いで、マリルはただ一つの動きを見せた。
空中にいることを無視するかのような勢いで、自らの身を力強く右へと急速に捻る。それによって、ゴムのような尻尾が大きく振るわれ、その先端にある浮き袋……否、今は鋼鉄の弾丸と化した白銀の球が、遠心力を得て回り、その中途において黒く染まった砲弾と衝突した。
力を得た金属同士がぶつかり合い、高音と共に衝撃が発生する。音も振動も、それだけでこの小さなポケモンの身を吹き飛ばしてしまいそうなほど強く大きかったが、生まれた結果はそれとは異なるものだった。
水色の身体を狙っていた“くろいてっきゅう”が、今はその向かうべき目標に背を向け、真反対へ、来た軌道をほぼそのまま帰る弾道で突き進んでいた。その先にいるのは、ありったけの力を込めてこの鉄球を投げ放った張本人だ。
数秒の後、帰還することになった砲弾の、着弾の衝撃が拡散する。音と破壊の向こうで、驚き交じりの悲鳴が上がった。その結果に満足したように、白銀のコーティングが消えうせ、鋼鉄の弾丸は水風船のような尾へと姿を戻した。
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◇ひとこと
更新は想定より若干遅く、本文は想定より若干長く。第2回は“アイアンテール”でした。
状況は、「相手の“なげつける”で飛んで来た“くろいてっきゅう”をマリルのアイアンテールで打ち返す」というもの。物理的にできるのかとかは知りません。ちからもち特性ならやってくれる気がします。気がするだけですが。
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テーマ : ポケットモンスターHG・SS
ジャンル : ゲーム

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Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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