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NO.23 “アロマセラピー”

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 テラスを流れていく風は、今日も体を心地良く撫でていく。花壇の植え込みや遠くの地面に生える草木も、吹き流れる風によって息づいているかのように揺らいでいる。
 私が座っているのは、そんなテラスの傍ら、白いテーブルセットのうちの一つ。店内に近いこの場所は、私の定位置だ。テーブルの上で座るように身を落ち着けているナゾノクサも、風に揺られて気持ちよさ気に目を細めている。

 そんな私の傍らで、ひとり立つ姿がある。肩を越えて流れる髪が、風を受けてひそやかに靡いている。両方の腕で銀色のトレイを前に抱える彼女は、囁くように静かな声で言葉を発した。

「静か、だね」

「ええ、本当に。風が草を撫でる音をこうして聞くことができるのは、ここだけです」

「ふふ、ありがと。お店としては、こう静かだと喜んでもいられない、んだけれど」

 微笑んで、ため息をつきながら、彼女は眉を落としてそう苦笑する。
 あなた自身としては? と聞いてみたかったけれど、私はその言葉の代わりにこう言った。

「また、良い香りになりましたね」

「それって、どっちの?」

 私の前にあるのは、ひとつのティーカップ。湛えられた紅茶は、今日も深い色合いを私に見せていた。手に持って近づけると、芳醇な香りが私の心を優しくくすぐった。
 けれど、風そよぐこの場に、もうひとつの香りが漂っている。幼いころに摘んだ花のような甘さと、この店の花瓶に差してある花のような爽やかさを併せもった、そんな香り。
 その香りは、静かに立つ彼女の肩から、発されていた。
 正確に言えば、そこに乗った、ひとつの花。さらに的確に言い換えると、薄い黄色の花を頂いた、黄緑色の丸々とした姿――彼女のポポッコから、だ。
 大きな耳が、ぱたぱたと上下に揺れる。合わせるように大きな花も穏やかに波打って、その合間から、細やかな光の粒が流れ出ている。小さな花びらにも見えるそれは、私と彼女の中を通って、風に溶けていく。通り行く空の道に、その艶やかな香りを残しながら。

「……どっちも、でしょうかね」

 彼女が私に与えてくれる、二つの香り。
 交じり合ったそれらは、私に言い様のない居心地の良さを与えてくれるのだった。

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・ひとこと

 あ、よし。ここでやめておきましょう。なんか軽く掌編クラスに発展する恐れがありました。雰囲気の好みっぷりから。百合さいこ(ry
 本当は“アロマセラピー”の香りが魅力的だと言ったお客の女の子の言葉にお店の彼女のほうが「この子はこの香りを楽しむためにここに来てくれてるんじゃないか」と思ってちょっと沈むんですがその後に女の子が「たとえこの香りが無くたって、私はあなたの紅茶を~」とか云々かんぬん言って、でも本当はアロマセラピーも紅茶も無くったって、彼女と静かに過ごせればそれで構わないって思ってるんですがそれは言えないっていう風にしようかと思ったんですがやっぱり止めておいてよかった気がします。しかし百合さいk(ry

 実はこのワザ、エフェクトを調べてないので非常に適当に仕上げております(!)。明らかに違ってたら、まぁそこはオリジナル解釈っ! ってことで。はい。すいません。
 目を覚ますためにゲーム的なことを喋らせていただきますが、あんまり私、このワザを実戦で活用したことはありませんです。マヒややけどを食らうと終了なこともありますから、耐久力の高いポケモンが持ってれば便利な気はするんですが(ハピナスとか良さそうですね。つーか調べてみて覚えると知って驚きました)。ただ、6vs6向きですかね。私はパーティ構築や戦術が苦手で66はほとんどやらないので、これからも使う機会は無いかもしれません。お、おバカって言わないでっ!

 ……ちくしょうコレマジでシリーズ化して書きt(ry
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テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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