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NO.15 “あなをほる”

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「ダグトリオ、“あなをほる”!」

 彼女の言葉に応じた三匹の……いや、三位一体のポケモンが、湿った地面に潜り込んだ。私のピクシーの放った氷結の白い光が、抜け殻となって隆起した地面をむなしく凍りつかせる。
 一息落とし、冷静に考える。
 今、相手はこちらの視界の及ばない場所を進んでいる。地面の隆起で進路が見えるかと思ったけど、焦げ茶色の地面の様子に変化は見られない。ただ、この地中に何かがいるという、その気配だけが蠢いていることしか分からない。つまり、私では相手の姿を捉えることは不可能ということだ。だから、

「任せるわ、ピクシー」

 私の言葉に、天使の羽根を躍らせる背中がぴくんと動いて応じた。同時に、尖りつつも丸みを帯びた耳が、細やかに動き始める。
 その耳が捉えるのは、音だ。ピクシーの耳は、人間よりも遥かに敏感にできている。深い地中を進むわずかな音であっても、集中をすれば間違いなく把握できるはずだ。再び地上に出てくる位置さえ分かれば、そこを“れいとうビーム”で狙うのはそれほど難しいことではない。
 聴覚を阻害しないよう、私は押し黙る。気配だけがある静けさの中、ピクシーは確実に地中の動きを探り当てているはずだ。
 だが、数秒しても、傍らから覗き見るその横顔に確信の色が見えない。疑問を持ちつつ、対戦相手の顔を見る。私が彼女の顔に自信と余裕を窺えた瞬間、湿気を帯びた地面が盛り上がった。
 それも、一度に三つの箇所で、だ。打撃力をも持っている頭突きの勢いで、ピクシーを中心とした三角形を描く三つの点が破裂音とともに吹き飛び、そこから、

「そ、そんなのあり!?」

「ありもあり、大アリだよっ!」

 そこから出てきたのは、ディグダが三匹。私の常識が持ってきた判断は、まずそれだった。
 しかし、その常識はすぐに捨て去らなければならない。なぜなら、今私たちが戦っているのは、一匹のポケモンだからだ。
 右側面。左側面。そして、背後。予想しなかった状況に飛び上がって驚いているピクシーをそのような配置で取り囲む、三位一体のはずの相手。だが、こういう時にこそ自分の役目だと思い、すぐに指示を飛ばそうとする。

「ピクシー、両手からそれぞれ“れいとうビーム”で――」

「もう遅いよ、“トライアタック”!」

 不敵を湛えた彼女の瞳が、すばやく三つの箇所に飛ぶ。直後に実線として、三点を結びピクシーを囲む光の筋が生まれ、放たれた力が三色に分かれて爆発した。

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・ひとこと

 今回は長め風にいきました。あなをほると言ったらこのポケモンですが、果たしてこんなのは本当に大アリでよかったんでしょうか。ポケスロンすら明かせない禁断の領域ですからね、これに関しては。
 ありがちですが、こういう分離攻撃は好きだったりします。ポケスペでアカギのダイノーズが子機を飛ばしてましたが、あんな感じのファンネル的なやつとかもですね。その点、ネンドールの腕はかなりの有力株なんですが、いつか出せそうな機会があるでしょうか。
 そういえば、ポケモンの第五世代にあたる新作が今年中に出るんですよね。そうしたら、またワザも増えてほくほくというワケですね。
 ……ん? このブログ、五十音順で進めてるから、そこに新参が入ってくるとどうなるんです?  え、どうしよ、やばくね? え?
 …………えっと、まぁ、その時が来たら考えます(基本先延ばしにする性分)。
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テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

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ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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