スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.BW6 “イカサマ”

=========

 ゴルーグが岩盤を掴み取り、左の拳で握りつぶす。直後に右足を踏み込み、左腕を振りかぶる。右足の接地によって地面が振動を起こすのと同時に、左手の甲に描かれた紋様が輝き、力の集中を示す。そうして全身の力が集められ、拳大になり細長く尖らされた石が空中に投擲された。
 ゴルーグにとっては拳大の石でも、投擲を向けられた先のヤミカラスにとっては、それは全身を覆って余りある巨大な岩の矢だ。風を切り裂いて一瞬で迫ったその“ストーンエッジ”から、ヤミカラスは瞬時の羽ばたきによって体を逃がした。僅かに体と岩が擦れあった音が聞こえ、翼の先から黒い羽根がいくらか舞い散る。それを感じた時には、岩の矢は背後の岩壁との衝突を起こしていた。
 わずかだが確実な痛みを受けて、しかしヤミカラスは即座に身を翻した。背後でゴルーグが再び“ストーンエッジ”を作ろうとする鈍い音に怯えながらも、向かうのはただ正面の岩壁だ。
 そこには、今打ち出された岩の矢が突き刺さっている。壁を深く貫いて、削れた土煙とも摩擦の煙ともつかないものを立ち上らせていた。
 ヤミカラスは、傷を受けていない左の羽根に意識を集中させながらその岩に触れる。岩にはまだ、ゴルーグが投擲に利用し、ただの岩を“ストーンエッジ”とするためのエネルギーがわずかに残っている。
 ヤミカラスが行うのは、その力の残滓を辿ることだ。通常であればもはや使い物にならないエネルギーの残りかすだが、自身のワザを使えばその残滓を探し当て、束ね、そして従えることができる。
 岩の槍が一瞬黄土色に輝いて、すぐに今度は、黒い輝きが全体を食うように纏わりついた。ヤミカラスがそれを羽根で叩いたと同時、投擲姿勢を取っていたゴルーグめがけて黒く螺旋を描いた槍が弾け飛んだ。

=========

・ひとこと

 に、にっこりーーー!!!!?
 ……うわぁ前4月とか。まあ、またお願い致します。

 ワザですが、復帰早々難問に当たりました。相手のワザに使われたエネルギーを飲み込んで、そこに悪エネルギーをまぶして自分のものとして使うという形にしましたが、物理ワザの多くはパンチとか、攻撃物体そのものが残らないのでもうちょっと工夫が要るというか。でも攻撃を受け流して相手に返すとかだと、攻撃そのものがイカサマを使うポケモンに届かない、つまり相手が一方的に損するこんらん自滅みたいになってしまうんですよね。接触物理ワザに対してはカウンターに近い描写になる? ううむご意見お待ちしてます。
 書き終えてからなんなのですが、これはゴルーグ視点にしてヤミカラスがエッジをほいほい撃ち返してくる文のほうが良かったかもしれません。使用者が相手の力を利用して……というイカサマっぽさが出そうなので。
スポンサーサイト

テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめteみた【ワザ描写!】

========= ゴルーグが岩盤を掴み取り、左の拳で握りつぶす。直後に右足を踏み込み、左腕を振りかぶる。右足の接地によって地面が振動を起こすのと同時に、左手の甲に描かれた紋様が輝き、力の集中を示す。そうして全身の力が集められ、拳大になり細長く尖らされ...

まとめ【No.BW6 “イカサマ”】

========= ゴルーグが岩盤を掴み取り、左の拳で握りつぶす。直後に右足を踏み込み、左腕を振り

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。