スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.115 “クモのす”

===========

「行ってアリアドス! でもって即展開っ!」

 私に背を向けて、早くも走り出そうとしているその赤い巨体の進路を塞ぐようにモンスターボールを投げ、同時に指示を出す。赤むらさき色をした私のポケモンは、低い姿勢で地面に現れるなり、白く光る丸い塊を空へ向かって吐き出した。
 たてがみを靡かせたその赤いポケモンが、塊を視線で追う。私も同じようにして見上げ、その先で、白い塊が弾けて散らばった。まるで包帯やトイレットペーパーを一つのロールからたくさんの方向に向けて放り投げるように、白い線――アリアドスが一つに固めた糸が、地面に向かって落ちる。その線は落ちるにつれて、やがて規則正しさを見せて、先端が地面に張り付いた時には、歪みのない均等な並びになっていた。
 それだけじゃない。落ちながら、糸は横の方向にも伸びて。八方に落ちながらそうやって広がることで、上空の塊を中心とした、糸のドームが瞬く間に出来上がっていた。あのポケモンを中心として、私とアリアドスのどちらも中に入れるほどの、大きな半球の形だ。――これでもう、逃がさない。たとえこの赤いポケモンが炎を噴き出してこの糸を焼き切ろうとしても、それは叶わない。それなら初めから、こんな細工を使ったりなんてしない。「この糸のドームの中から出られない」という、言ってみるなら、ひとつのルールを相手に与えるのが、このワザの力だから。
 アリアドスが倒されてしまえば、このルールは失効してしまう。守ってあげなければならないけれど、そのための方策は持ってきている。整えているからこそ、ここで、こうしている。だから、

「――もう、逃げられないよ!」

 声に反応して振り向いた、炎が実体化したようなその巨体のポケモンに対するように、私は新たに取り出したボールを、地面に叩きつけた。

===========

・ひとこと
 ……………………も、戻ってきました。
 書かないとどんどんダメになるんじゃね病と、人に促してもらったこともあり、復帰です。書いた順番だと2番目ですが、番号的にはこれの更新が最初のはず。なのでここでそのへんのことを。続くといいです。
 
 さて、若干文体崩しめ、やっぱり長めな今回。私の場合はこのへんのワザはこういう解釈です。……と思いましたが、これだと若干強力すぎる気がしないでもないです。飛行ポケモンキラーっぷりがすげえ。まあ、展開時にひっかからなければいいんですが。あと、使用者も必ず巣の中に入る必要がある、とかですね。まあなんというか、敵方のワザとしてよく使われそうな性能だなぁと。敢えて今回みたいに主人公側が作戦のために使うのもまた乙ですかね。
スポンサーサイト

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。