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No.109 “きりふだ”

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「イーブイ、退いてからもう一度“すなかけ”!」

 ゴーリキーのごつごつと盛り上がった腕から打ち下ろされたパンチを、私のイーブイは間一髪で掠らせる。尻尾から丸まるようにして後ろに大きく跳ねた小さな体は、着地するやいなや、ゴーリキーに背を向けて後足で地面を蹴り上げ、発生させた砂埃をワザで増幅させる。視界が、奪えた。

「よし、いまっ!」

 私は鋭く、けれど潜めた声で指示を飛ばす。応じたイーブイがゴーリキーの居る場所に向き直り、すぐ後には茶色い体の周りに光の板が浮かび始めた。その数は、全部で五枚。
 そのひとつを、イーブイが跳ねて前足で叩く。すると板は瞬く間に縮まって、一本の細い光の矢になって砂埃の奥に飛んでいった。同時に、残された四枚の光は消滅する。
 砂埃が晴れる。その奥には、さっきまでと何も変わらない様子のゴーリキーと、そのトレーナが居た。

「何をしたかは、よく見えなかったけど。効いてないよ? 今のは」

「そっ、か。まいったな」

 気もなく応じつつ、私は次の動きを考えていた。どこで、時間と場所を作るのか。
 今のワザ、次に使ったときは、光の板の数は四枚になって、今よりも大きくなってる。もう一度使えば、三枚。さらに二枚。そして――勝負を決めてやるんだ。
 だから今は、隠しておく。相手に感付かれるのが遅ければ遅いほど、こっちは有利になる。反撃よりもその後のイーブイの動かし方に、私は意識の重みを向けた。

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・ひとこと
 いつものごとくエフェクトの独自解釈、もとい勝手に想像。
 残りPPに威力が依存するっていう厄介なワザですね。いや、私、なんとなくイメージとして、小説のときはPP制よりも普通のRPGのMP制で動かしていることが多くて。ワザごとに固有のエネルギーとかは無いって風にしてたので、痛いところを突かれました。まぁ、ああいう感じで「使うごとに強化されるワザ」的な固有設定にしてみました。

 今回の描写もやっぱ、長いですかねぇ。短く収めるというのは難しい話です。

 あ、ゴーリキーがノーガードだったら即終了してますね、これ。
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テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

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ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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