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NO.103 “きしかいせい”

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 小振りな、しかし先程と比べて大きく膨れ上がった火の玉を連続で受けながら、グラエナは困惑に吠える。自分が幾度も噛み付いて地面に叩き伏せたはずの相手が、なぜこうも強力なワザを放ってこれるのか。理解できないまま、自分の眼前に一つの影が飛び込んでくるのを目の当たりにする。
 炎を顕すような鶏冠は形を歪めて、丸みを帯びた小さな全身には幾重にも傷が刻まれている。だが、瞳の輝きだけは失っておらず、傷だらけの体の中で唯一主張を強くしているのが、かえってグラエナに威圧を与えていた。
 唸るように吠え、今一度、グラエナは低く身構えて牙を剥こうとする。が、再度吐き出された勢いの強い火の玉を浴びて、その小さな姿を一瞬見失った。
 そこに、衝撃が届けられた。一度で終わらないその打撃は、まるで大滝のようにグラエナの背を打つ。身が落ちていくのを感じながら必死に振り返ったグラエナの視界で、炎の色を纏った小さな身体――アチャモが、細い足で黒い体に蹴りを落としていた。左右を連続させるその動きの途絶える瞬間を知ることなく、グラエナは衝撃に意識を奪われた。

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・ひとこと

 かまいたち回もそうですが、なんかグラエナにはかわいそうなポジションが回ることが多いですね……今回は「ホウエン地方での冒険始まりたての時の苦戦」というシチュに必要だったんですが、いつか活躍の機会も与えたいところです。
 きしかいせいを使えるポケモンは、進化前を含めると割とかわいい系のもいるんですよね。なんとなくその中でアチャモのタマゴワザとしての印象が強かったので今回出てもらいました。タイプとしてはかくとうなので、嘴よりキックのほうが合うかなと。トドメに一発突いたりはしそうですけどね。
 “きしかいせい”はそれだけ見ると一発逆転ワザなんですが、これを持っていることが読み手に判明している状況では、一発逆転を使う意味とも言えるどんでん返し的な味が薄れてしまうので、一度使った後は予想以上に戦略的なワザとして組み込んでいく必要がありそうです。敵サイドがいきなり使ってくるのはアリでしょうが、どうしてもゲームのこらきし運用とかを知っている読み手の方が見るとご都合主義的に感じてしまうでしょうし、なかなか容易には使えなさそうですね。
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テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

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Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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