スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.118 “くろいまなざし”

============

 ブラッキーの瞳が、滾々とした赤い輝きを夜闇の中へと放った。暗い輝きは散らず残留し、立ち昇る動きを見せ、ブラッキーの頭上、中空に溜まって渦を巻く。その中心が、突如として裂けた。
 断裂した渦の奥で、蠢く新たな光がそこに生じていた。光はややあって――渦を内部から押し退け、裂けた赤色の中からもがくように姿を現す。這い出たその色は、黒の一色。いまだ残る壊れかけの赤い渦を瞼として、黒は己の色を主張し――夜闇を、睥睨した。

============

・ひとこと
 いいかなこんな感じで……。全力で厨っぽく書くのもむずいもんです。
 こうなんか、空間を睨みつけてプレッシャー与えて固まらせる感じのイメージです。効果はポケモン自身の(後退)行動阻害と、範囲内のモンスターボール起動阻害とかそういうので、「相手を“逃がさない”」ことが可能な状況を作り出すものであるという印象があったので、そういう感じに。
 性質としてはこの前書いた“クモのす”と同系統という認識です。今回はワザのエフェクトそのものにウエイトを置いた具合ですかね。あ、そう、エフェクトイメージとしては空の軌跡シリーズの「魔眼」っぽいっつー印象がすごいあったのでほぼそっから来てます。こういう中空の眼の演出は他のゲームとかでもいろいろありそうですよね。映画のロードオブザリングのサウロンでしたっけ、あの魔王? の演出もそんなだったような。
スポンサーサイト

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

No.BW5 “アフロブレイク”

============

 蹄が土を蹴って作る拍が加速し、その結果として、巨体がリングマの腹に飛び込んだ。速度と力の衝突が、そこで起こった。
 だが、バッフロンが突き込んだのは、自らの頭部の中心だ。そこは土色を吸った綿菓子のような、柔らかな膨らみを持った体毛に覆われた箇所。ゆえに衝撃もまた、力を持たない柔らかなものになる。それを理解しているからこそ、リングマもあえて正面から突撃を迎えたのだ。思案の通りに体にダメージが通ってこないことを確かめて、リングマは即座に目前へと反撃を与えるべく、腕を振り上げ――それと共に、屹立していた全身が宙に浮かび上がった。まるでこの柔らかな頭によってトスを受けたような、低速の浮遊だ。
 直後にリングマは悟る。硬度を持たない突撃が、自らへの攻撃を確実とするためのものであったことを。

============

・ひとこと
 いやぁ、こうなっ……てしまいました。コイツの場合は角も側面に付いているし。
 ワザのエネルギー論とかをもうちょっと設定としてはっきりさせれば、このワザはより多くのエネルギーを効率よく相手に叩き付けることができるワザ(アフロは触媒として活用しやすい)とか、あの高威力と、あと反動にも意味を持たせられそうなんですが。あるいは今回の吹き飛ばし→角のコンボが一連のワザ、というのもありですかね。復帰早々難題つきつけられましたねぇ。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

No.114 “くすぐる”

=========

「この子の特性は“しろいけむり”……」

 ポケモン図鑑でそれを確認して、わたしはゲットしたばかりの目の前のポケモンを見る。赤い体と、岩みたいな黒い甲羅の物々しいすがた。でも、細い目とかわりと小さい体とか、なんだか可愛いところも多い。コータス。一目見たときから、なんだか気に入ってしまった。せっかくゲットできたんだから、大切にしなくちゃ。
 
 …………け、けど。けど、これだけは一度でいいからやってみたいんだよねぇっ……!
 腰からダイブボールを一つ取り出してぽいっと投げると、光の中からまるまるとしたナマズンが姿を現す。コータスも、出てきたナマズンも、不思議そうにわたしの顔を見上げてきた。
 少し、迷う。いいのかな。いいのかな? …………い、いいよね! きっと大丈夫!
 わたしは屈みこんで、ナマズンにこしょこしょと、ある言葉を伝えた。また不思議そうに体をかしげながら、ぬっとコータスの方に体を向けて、自分のヒゲをにゅっ、ってその鼻先に伸ばした。
 首を傾げるコータス。少しして、あいさつと思ったのかな、そこに自分の顔を寄せて――そこで、ナマズンのヒゲが急にコータスの顔の上をなめ回した! う、うわぁ……っ。
 わたし、どきどきで事のなりゆきを見守る。コータスの特性なら、きっとこのワザは………………って、

「わーっ!! ちょっ、ごめ、ごめんコータスさん、いくらなんでもやっぱりくすぐったいよね! だからだから急にからを破ったりとかしないでくれるときゃああぁぁぁっ!?」

=========

・ひとこと
 やっべー、アホの子回楽しい……。なんか最近やってなかった気がするので、久々に。文体を超崩しまくっても一応の整った形を取れるかどうかっていう実験でもあるんですよっ! もしかするとっ!
 いくらワザ効果は無効化できても、されてる行為自体は無力化できない場合もあるんだぜ! ってこと……をやりたかった……んでしょうか。クリアボディ持ちは全部体が堅いヤツばっかなのでこいつに白羽の矢を立ててしまいました。いつも愛用しているのにすみません。今日読み間違えてアバゴーラのドロポンで一撃で落としてしまってすみません。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

No.109 “きりふだ”

=========

「イーブイ、退いてからもう一度“すなかけ”!」

 ゴーリキーのごつごつと盛り上がった腕から打ち下ろされたパンチを、私のイーブイは間一髪で掠らせる。尻尾から丸まるようにして後ろに大きく跳ねた小さな体は、着地するやいなや、ゴーリキーに背を向けて後足で地面を蹴り上げ、発生させた砂埃をワザで増幅させる。視界が、奪えた。

「よし、いまっ!」

 私は鋭く、けれど潜めた声で指示を飛ばす。応じたイーブイがゴーリキーの居る場所に向き直り、すぐ後には茶色い体の周りに光の板が浮かび始めた。その数は、全部で五枚。
 そのひとつを、イーブイが跳ねて前足で叩く。すると板は瞬く間に縮まって、一本の細い光の矢になって砂埃の奥に飛んでいった。同時に、残された四枚の光は消滅する。
 砂埃が晴れる。その奥には、さっきまでと何も変わらない様子のゴーリキーと、そのトレーナが居た。

「何をしたかは、よく見えなかったけど。効いてないよ? 今のは」

「そっ、か。まいったな」

 気もなく応じつつ、私は次の動きを考えていた。どこで、時間と場所を作るのか。
 今のワザ、次に使ったときは、光の板の数は四枚になって、今よりも大きくなってる。もう一度使えば、三枚。さらに二枚。そして――勝負を決めてやるんだ。
 だから今は、隠しておく。相手に感付かれるのが遅ければ遅いほど、こっちは有利になる。反撃よりもその後のイーブイの動かし方に、私は意識の重みを向けた。

=========

・ひとこと
 いつものごとくエフェクトの独自解釈、もとい勝手に想像。
 残りPPに威力が依存するっていう厄介なワザですね。いや、私、なんとなくイメージとして、小説のときはPP制よりも普通のRPGのMP制で動かしていることが多くて。ワザごとに固有のエネルギーとかは無いって風にしてたので、痛いところを突かれました。まぁ、ああいう感じで「使うごとに強化されるワザ」的な固有設定にしてみました。

 今回の描写もやっぱ、長いですかねぇ。短く収めるというのは難しい話です。

 あ、ゴーリキーがノーガードだったら即終了してますね、これ。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

No.107 “きりさく”

==========

 寂れた路地裏を縫うように逃げていくラッタを、どうにか行き止まりで捕捉する。壁を登って尚も逃げようとするそのすばしっこい相手に対して、俺はペルシアンにこう指示を下した。

「連続、行けるな!」

 鳴き声ひとつと同時に、しなやかなベージュの体が路地に踊り込む。跳ねるような動きの中で、ペルシアンは棘のように鋭い爪を自分の側面にそびえる壁に突き立て、走る動きのままに跡を曳かせた。
 歯を食い縛っても堪えきれないような高い激音が、狭い路地裏に響き渡る。ワザの力を持った波紋がラッタに達して、垂直に駆け上がっていた壁から、ぽろりとその丸い体が離れた。
 ペルシアンが飛び込む。壁を引っ掻いていた爪を今度は正面に構え、落ちてくるラッタを掬うように白い光を閃かせた。

==========

・ひとこと

 …………い、“いやなおと”の項目じゃないんですよ! あん時はどういうシチュにしましたっけ。
 たまにここに関してご感想いただくことがあるんですが、やはり必ず出るのが「冗長」って言葉なんですよね。モノにもよりますが、実際の小説でひとつのワザにそんな描写割けないだろうと。
 それは本当にその通りで、私も当初から懸念していたことでした。だもんで、ひとつのワザの描写は基本的にもっとボディパージしていけたらなと思ってます。今回はその現れ…………になっているかは分かりませんが、このくらいでしたら小説の中の描写にしてもそんなに違和感無いでしょうか。こんな感じで、全文のボリュームは変えない場合でも、シチュと絡めて「ワザ自体」の描写を軽くしていけたらなと思ってます。

 きりさく、と聞いて真っ先に浮かんだのはペルシアンでした。このワザが頭おかしかった(実用的だった)のは初代のみなので、その代表的な使い手としての印象ですかね。
 今もストーリーでは場合によっちゃ使えなくもないかもしれませんが、“かいりき”が来たらほぼ確実にお役御免になるのが悲しいですね。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

プロフィール

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。