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No.113 “くさむすび”

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 本当に、昨今の戦いは厳しいものなった。
 ミズゴロウだった時期からそう長い時を生きている訳でも無かったのだが、手足を駆使して走りながらそのポケモンはそんなことを思う。そのまま、今もまた重い体躯を筋肉で跳ね上げ、草を押しつぶして小さく跳躍した。
 背後の地面で、何かが弾けるような音がする。聞き慣れてきた、自分を狙い仕掛けられたワザの作動音だ。跳んで避けていなければ、今頃はあの音と共に放たれる緑色の光に巻かれて、また悪い夢でも見ることになっていただろう。
 だが、それも学習をしてきた。喰らって困るのであれば、端から引っ掛からなければいいだけのこと。そう自らの主に言われた時は閉口したものだったが、考えてみればその通りであるし、他に取れそうな手段があるわけでもなかった。
 だから、避ける。後方へ逃げながら幾重にもこの草の罠を仕込んでくる相手――本来なら一捻りできるはずのパチリスに迫りながら、そのポケモンはもはや手馴れつつある体捌きで緑の地雷原を突破していく。
 その動きが、実を結んだ。速度が落ちたパチリスの跳躍に青い巨体が肉迫し、太い腕を下構えにする。着地に向けて、“アームハンマー”となるその一撃をぶち込んだ。

 地面を這うように下からかち上げた腕が、急に止まった。見れば、青い腕に薄緑の蔦のようなものが、巻きついて絡み合い――直後に、同色の光で視界が埋め尽くされた。

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・ひとこと
 くさむすびわざマシン無限化でラグラージがヤバイ
 メジャーですけどけっこう謎なワザですよね、くさむすび。特殊・直接攻撃って。
 つまるところ引っ掛けて倒してるわけですが、それだと特殊じゃなくなるので、いちおうそっちを重視してトラップ爆発系のワザにしてみました。なんかアクションRPGとかで強敵相手に裏ワザ的に使えそうな雰囲気です。デトネなんちゃらみたいな。
 体重によって威力が変化するのは……ひっかかった時、そこに加えられた力を利用(エネルギー変換)してエネルギー爆発の威力を上昇させている、とか…………?
 こんなだと地上専用ワザっぽいですが、いちおう空中に仕掛けることもできるという設定です。まぁバレバレですけども。
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テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

No.112 “くさぶえ”

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 チコリータが頭を振りかざすと、頭の先から伸びる厚く大きな葉が、小さな顔の前面を覆った。自らの葉に、チコリータは顔を押し当てる。そうして、小さな口をさらに細め、繊細に、しかし勢いを持って息を吹き出した。
 その息が、金管楽器を思わせる太く高い音となって響き渡った。音に色が着いたかのように、緑色の光が風に乗って舞い、広がった。

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・ひとこと
 くさぶえって草笛なんですよね……以前描写したときは、草を一切出さずじまいだったりしました。
 葉は自分が持ってなければ生成するという感じですかね。なんか、事前に使って地面に落ちた“はっぱカッター”の葉とかを活用して使うという妄想が生まれてます。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

No.105 “キノコのほうし”

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「うおっ、すげぇ……捕獲ヘッタなやつがいるもんだなぁ」

 一人の少年が、生い茂った草の群に幾つも落ちている、見慣れた二色の円系を見つけて驚きの声を上げた。

「つか、もったいねぇっての。せっかくだし戴いてくぜ」

 少年は、そこに屈みこむ。
 トレーナーが捕獲に使用したモンスターボールは、抵抗したポケモンに強く破壊されない限りは再使用が可能である。その外見からは目立った損傷は見つからず、すぐにでも再び利用できそうだと少年は判断し、ボールを回収することにした。
 手が、その円形へと伸びた。

「んっ? これ……………………」

 一息後に、少年は声を発さなくなり、草の中に崩れ落ちた。倒れたその体の周囲に、濃密な薄緑の粉が雲のように漂い、まるで雪のように少年の背に降り積もっていった。
 ほどなくして、捕獲のために使われるボールの二色を持った球体の下から、緩やかな曲線を描く植物の体が姿を覗かせた。

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・ひとこと
 うわぁBWポケ初登場がこんなことにっ!
 というわけで、新しいほうし使いに出演していただきました。どうなんでしょ、まぁパラセクトさんよりかは有用……なんですかね?
 
 で、ここでついでにBWの新ワザについて現状での扱いを述べさせていただきます。
 基本的に、「番号は別振りにして、1週間の3個更新のうち、ひとつを新ワザにする」という感じでいこうかと。これまで五十音順で来てしまっているので、番号振り直しは面倒ですし、それやるとしばらくは追い越した分の新ワザ補完に明け暮れることになってしまいますので。
 ただ、今しばらくは旧ワザだけでいきます。私がだいたいのワザを把握できたら順次やっていこうと思うので、気長にお待ちください。最初はアクロバットとかですかね?

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

NO.102 “ギガドレイン”

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 軽く交差させた両脚を解きながら、ロズレイドは刻むような跳躍に入った。ジュゴンがその体毛と同じほどに透き通った白色に染まった氷の光を吐き出すが、その攻撃はただ地面を凍りつかせて終わる。
 跳躍は接近という要素を持ちながら連続して、回避もそれに同調する。高めの軌道で放たれた四発目の“れいとうビーム”を縦への体の回転で逸らした直後に、落ちる勢いの中でロズレイドは右の腕先に力を集中させた。瞬時に、光が漏れ出ていく。
 落下のまま、拳を叩きつけるように、赤い花弁の形を持った右の手がジュゴンに押し付けられた。直後、二匹の体中を光が駆け巡った。
 光の色は、太陽に透かせた葉のような薄緑。光の方向は、白い体から緑の体へ。柔らかな印象を感じさせるそんな光が、しかし奔流のようにロズレイドに流れ込む。全身の姿勢が崩れていくジュゴンの一方で、ロズレイドは全身から朝露のように光を滴らせてひときわ輝いた。

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・ひとこと

 個人的前からなんとなくあった脳内設定シリーズですが、くさタイプの吸収系のワザは強力なほど射程が短いという決まりがあってもいいかなと。さすがにこれほど密着しなくちゃならないとなると使いづらいと思いますが、これはこれでデモンズソウルの吸魂っぽくて悪役とか敵ポジションが使うとかっこいいような。いや、主人公の女の子のポケモンが使うというのもそれはそれで萌える……。あぁなんか久々に文に調子が出てきました。
 で、今回のアニメの話ですが、確かほとんどコレみたいな吸収系は使われないんでしたっけね? ゲームを見ると、遠距離から相手の体力を吸い取れる技ですし、「吸収」が開始される条件が特に設けられておらずワザの使用直後から相手の体力を奪っていけるので、逃げ撃ちが強すぎますし、そもそもアニメ的な絵としてあまり美味しい、派手なものにはならないというのが原因だと思います。
 そういえば、私の射程設定はこの問題に対する対処策として考えたものだったような気もします。ただまぁ、アニメだと吸収による回復効果でまたツッコミどころ増えそうな気も。「てめぇ“すいとる”でそんな回復しねぇよ!」とか「さっきギガドレ使いまくってたクセになんでアイアンテール一撃なんだよ!」とかそのへんの。

 あ、書いてて思ったんですが、ロズレイドの手の花、赤い方を攻撃ワザ専用、青いほうを補助ワザ専用とか分けたらメリハリが出て面白いような気がしました。ただ絵的な話なので小説っつーか文章媒体でやって面白いかどうかはいまひとつ分かりませんが。

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NO.50 “エナジーボール”

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 踏みしめるのは、草木のひとつも生えない、乾いた褐色の地面。通り抜けていくのは、砂を巻き上げている黄土色の風。
 そんな荒んだ視界の向こうで、あの人がふてぶてしく微笑んで、言い放つ。

「まずは“エナジーボール”、行っときなさい」

 来る。

「ダイノーズ、避けろ!」

 攻撃が放たれるよりも前に、俺は指示を出す。相手の――乾いた地面から跳び上がり、小さな身を捻って空中から光の塊をこちらに向かって撃ち出してくる、キレイハナの動きを見てからでは、遅すぎるからだ。
 色鮮やかな体が放った光は、春の深緑を封じ込めたような澄んだ草の色に輝きながら、一直線に落ちてくる。穏やかに見えて鋭い光の球は、後退という選択をとったダイノーズの赤い鼻先を撫でるように掠めて、地面に沈み込んだ。……回避、できたか。
 と、地面に触れた緑の球が、ハープを奏でたような不思議な音を生みながら、そこで柔らかく弾けた。その直後に、俺は驚愕の声を挙げることになる。

「なっ……おい!」

 何と言えばいいのか、分からなかった。
 だって、そこに、花畑が生まれたんだ。
 キレイハナの攻撃が落ちた場所を中心として、綺麗な円の形をとって、ひたすら濃い色の土しか無かったこの場所で、緑草の絨毯から色様々な花が伸びていた。
 ワザが含んでたエネルギーの余波とか、そんな話だとでもいうんだろうか? だけどこんなの、普通じゃ有り得ない。それはつまり、あのワザを使ったポケモンの力が―― 
 と、水気まで含んでいるその植物の広がりの中に、身体を捻って降りてきたキレイハナが、かすかな音と共に着地する。
 
「この子が踊るにしては硬すぎたし、寂しすぎたものね。いいステージが出来たでしょ?」

 不意に流れてきた甘くて爽やかな匂いの向こうで、あの人の不敵な笑みが一層深くなった。


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・ひとこと

 新感覚エナジーボール、という感じで。まるで天候ワザのような使い方ですね。でもこの状態でも、普通に攻撃力はある設定です、いちおう。
 エナボはなんとなく、生命力をパワーにしてる感があります。なので周りの木々からオラにちょっとずつ元気を分けてくれ的な使い方もできるのでは、と。あ、長編とかの山場がひとつ出来ましたね。
 お、今説明文見てきたら<しぜんから いのちの ちからを あつめて はっしゃする。>ってありました。なんとなくとか感ありとかじゃなくて元からしてこういう設定でしたね、失礼いたしましたです。
 今日読んだラノベで「ごめんなさいですっ!」って言った主人公の女の子が、「自分は可愛いと思ってるのかもしれませんが、“です”は不要です」みたいなこと言われてましたがそれでも失礼いたしましたです。

 ……っと、NO.50さんですか! いらっしゃいませー。
 実は当初の予定ではここまで続いたら本サイトとリンクする予定だったのですが、諸々の事情が出てきたので、もうしばらく先延ばしにさせていただこうと思います。まだ「エ」ですが、できるところまで続けていきたいですねー。

テーマ : ポケットモンスター
ジャンル : ゲーム

プロフィール

ぱすてぃ

Author:ぱすてぃ
ポケモンと百合に熱を注いでいる人です。当面の目標はオリトレの百合長編を書くことですがいつになるやら。

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